SMT Support での改善事例をご紹介いたします。
安全検討を強みとして活動しており、強度計算の依頼を多く対応しております。
基本的に、図面と強度計算を作成する目的、最終的に必要な数値を教えていただければ、
後は丸投げで強度検討を致します。
なるべくご依頼者様には面倒な負担をかけないよう心掛けてサービスを提供しております。
一つ、ご依頼から強度計算書完成までの流れをご紹介いたしますので、現場内、強度の
不安な治具や場所などの強度検討書が必要という方は是非参考にしてください。
ご依頼内容
後続車からの追突防止を目的としたバーの取付ブラケットの強度検討依頼がありました。
(画像上アルミ部分)
上記写真のような、通常の車両には取り付けることのない部品に関しては、車検対応時
陸運局へ強度計算書を求められることがあるそうで、急ぎで必要のため
すぐに対応させていただきました。
上記の依頼の対応の詳細をご説明致します
※個人情報の関係上、計算書の一部の説明での紹介になります※
対応方法詳細
①許容応力の決定
許容応力とは、簡単に説明すると鋼材が変形しても元に戻る基準の数値です。
この範囲内の応力で使用することで、安全に使用できる荷重が算出できます。
今回の依頼では、「突入防止装置の強度基準」という基準を提示していただいたので、
問題なく、許容応力を算出することができました。
②強度確認箇所の抽出
最初に図面を確認し、最も衝撃が加わる状況を想定し、強度計算必要な部分を
予測していきます。
今回は、後続車の衝突防止を想定し、ブラケットがせん断破壊を起こす荷重を算出
することで、十分な強度が確保できていることを数値で示していきます。
図面詳細より、想定される荷重作用方向(P1)を決め、最も強度の不足しそうな部分(b1)の
寸法から強度確認を行いました。
突入防止バーを手前に収納できる機構のため孔が多いですが、材料の内側にあるため、
強度不足の原因にはならず安心致しました。
②強度計算
へりあきの小さい部分へのせん断強度を算出致しました。
結果は「2297.1kg」まで荷重を作用させても問題ないという結果となり、
安全か陸運局が判断する材料としての計算書を完成させることができました。
ご依頼者様の声
ご依頼者様のお客様から、強度計算書を催促されており困っていた所を迅速に
対応させていただいたことにより、高評価をいただくことができました。
強度計算は感覚ではわかっているものの、数値で示そうとするとどうしても
わかりにくいことが多いです。
そのような、素人の方にもわかりやすくご説明できるのも私の強みです。
最後に
強度計算書は強度を数値で示すことができ、根拠の数式が表記されているので
「本当にこの治具は安全なの?」と言われた時の証明に役立ちます。
何か、強度の不安な部分や、長年強度が不安な状態でも、壊れないから問題がないと
判断して使用している吊り具、治具などございましたら是非ご依頼ください。
安全を証明し、社員の方に気持ちよく業務をしてもらう一つの材料にご検討ください。